雨の場合のスキーツアーについて知っておきたいこと

スキーツアーに申し込んだは良いものの、当日になってみたら雨で困ったと思う場合もあります。雨の中でも滑れないことはないですが、晴れた日差しの中でスキーを楽しもうとしていた人にとっては残念でしょう。雨の場合にはスキーツアーは一体どうなるのでしょうか。

雨に関して知っておくと良いポイントを一通り紹介します。

雨の場合にもスキーツアーは実施される

まず、大前提として、スキーツアーは晴れの日だけに行われるものではありません。雨の場合でもスキーツアーは実施されるので、申し込んだらツアーに参加することになります。雨でもスキーをすることができるだけでなく、スキー以外にも現地で楽しめることはたくさんあるでしょう。

旅行会社がツアーを組んだら交通手段やホテルなどは既に手配されてしまっています。原則として当日になって大雨が降ってきたとしてもスキーツアーは中止になることはないと覚えておきましょう。

中止になるのはどんなときか

雨でスキーツアーが中止になるケースは時々あります。バスツアーの場合には豪雨でスキー場までたどり着けないような状況になったり、土砂崩れで通行止めがあったりするようなときには中止になることがあるでしょう。また、新幹線ツアーの場合にも新幹線が止まるほどの大雨になった場合には中止になります。

さらに、飛行機の場合によくあるのが雨と風の両方の影響で欠航が出てしまっているようなときです。たとえスキー場は雨ではなくても、航路の途中で激しい暴風雨になっているとツアー全体が中止されることがあります。一方、雪があまり降っていなかったために中止になるケースもあります。

これは雨が降っているかどうかに関係なく中止になり、返金してもらえるのが通例です。スキーツアーは催行される日よりもかなり前に予約を受け付け始めるため、その時点ではほとんど積雪がないことも珍しくはありません。

この場合には当日ではなく、数日から一週間程度前までには中止の連絡が来ます。もう一つのケースとしてあり得るのが人数が足りないための中止です。特に、バスツアーの場合には十分な人数を確保しないと旅行会社が赤字になってしまいます。

最低催行人数が決められていて、その人数に達しないと中止になるのです。催行決定が何日前かはツアーによって異なりますが、その時点で人数が足りなくなったら中止になります。例えば、大雨の予報が出ていてキャンセルが相次いでしまうと突然中止になる可能性もあるのです。

ただ、前日や当日になってキャンセルが入り、最低催行人数を下回った場合でも、催行決定が二日前や三日前であればツアーは実施されます。

雨の中で行きたくないならキャンセルも可能

雨の場合にはスキーツアーには行きたくないと思う人もいるでしょう。その場合には、早めに決断してキャンセルするのも良い方法です。これから一週間、現地では大雨の予報が出ているというときに、数日後にツアーを申し込んでいるならすぐにキャンセルを検討しましょう。

ツアーのキャンセルは通常は一週間前くらいまではキャンセル料がかかりません。それ以降はツアーの初日が近づくに従ってキャンセル料が高くなっていきます。前日や当日のキャンセルは全額を支払うことになる場合が多いので、早めに判断を下さなければなりません。

また、全額を支払うようなケースでも、もし行きたくないのなら旅行会社に連絡を入れましょう。なお、当日の連絡先は前日までの連絡先とは異なる場合もあります。連絡がないとツアー全体の進行が遅れることになってしまい、迷惑をかけてしまうことになります。

だからといって慰謝料や賠償金を請求されるようなことはありませんが、マナーとして行かないと決めた時点で連絡するのが基本です。

雨でもスキーは楽しめる

雨だからスキーツアーは行っても意味がないと思ってしまう人もいますが、雨でもスキーは楽しめます。大雨では視界が悪く、スキー場も閉じてしまうことがあるのも確かです。しかし、小雨の場合にはゲレンデに出ることができ、雨ならではの楽しみ方が可能です。

晴れているときとまるで滑り心地が違うので、上級者でも今までにない楽しみ方ができるでしょう。一方、初心者はやや滑りにくいという印象を受けがちですが、さらなるステップアップのための登竜門として考えてゲレンデに出てみるのも大切です。

また、雨の場合にはウェアを防水のものにする必要があります。安価なスキーウェアは雨の中では意外に水を通してしまうことがあるので気をつけましょう。スキーツアーの場合にはウェアのレンタルが安くなっているので、もっと雨に適しているウェアがないかと相談してみるのも良い方法です。

さらに、雨のときには晴れのときよりも寒いということも念頭に置いて、ヒートテックなどの暖かな服を下に着込んでゲレンデに出るようにしましょう。

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オプションがあるスキーツアーを選んでおくのも良い

雨が降ったらゲレンデには出たくないけれど、スキーツアーに申し込んでしまった以上、現地に行かなければもったいないと思う人もいるはずです。運良く、到着したら雨がやんでいたということがあれば儲けものですが、なかなかやまずにスキーは諦めざるを得ないという状況になることもあります。

その際に悩ましいのがリフト券で、使わないまま終わってしまうこともあるかもしれません。しかし、このような事態に備えてツアーの種類を検討しておけば問題はありません。スキーツアーにはオプションがあるものが多く、ゲレンデに出られないときにはリフト券を他のものに振り替えられるものもあります。

例えば、近くの温泉に無料で入れる温泉券に替えられるというツアーがあります。原則として申し込みのときに選ばなければなりませんが、事情を説明すると変更できたり、当日に決められたりするツアーもあるので比較検討してみましょう。

また、そもそもリフト券が付いていないスキーツアーもあります。スキー場の近くにホテルがあったり、ホテルとスキー場の間の送迎があったりするだけで、実はスキーとは直接関わっているサービスがないツアーもあるのです。

このようなツアーを選んでおけば当日に雨が降ったとしても他の方法で旅行を楽しめます。雨の場合にどうしたら良いのかわからなくなってしまいそうだという人は、リフト券などが付帯していないスキーツアーを選ぶようにしましょう。

例えば、リフト券が割引で買えるという程度のものにしておけば天候がどのように変化しても柔軟に対応できます。